突然の心停止を起こして倒れた人を救うことができる医療機器「AED」。 各地で普及が進んでいますが、いざあなたが使う場面になったとき、迷わず使うことはできそうでしょうか。 そもそも使い方は? 息があるようにみえたら、電気ショックはどうすれば? 服を脱がせるのに抵抗を感じる場面では? 迷いやすいポイントを整理し解説します。 [この記事の監修]京都大学 大学院医学研究科 石見拓教授 群馬大学医学部、大阪大学医学部医学研究科・生態統合医学(救急医学)博士課程修了。 2022年より現職。日本AED財団・専務理事。 “電気ショックが1分遅れると救命率は10%減少” (日本AED財団のデータを元に作成) はじめに、知ってほしいデータがあります。 グラフは、心停止となってから電気ショックまでの時間と救命率を示したもの。 AEDによる電気ショックが1分遅れるたびに、救命率が10%低下するというデータです。