2010年度予算の政府案について、1兆円を10万円に置き換えて家計に例えてみた。「新・日本政府株式会社」で働くハトヤマさんの暮らしぶりは大きく変化した。 ハトヤマさんの来年度の年収(税収)は、370万円の見込みだ。今年度は460万円もらえるはずだったが、実際は昨年秋のリーマンショック後の景気低迷で90万円も減った。来年度以降も、給与水準が回復する見通しは暗そうだ。 一家は高齢で病気がち。医療費(社会保障費)がかさみ、来年度は270万円に膨らむ。家のリフォーム(公共事業)を我慢したが、とても追いつかない。 ところが理想家のハトヤマさん、「子どもは社会全体で育てるもの」と言いだし、近所の子どもたちにお小遣い(子ども手当)を配ることにした。10年度は合計23万円だが、11年度は倍に増やすつもりだ。結局、生活費(一般歳出)は530万円と過去最高額に達する。 カードローン(新規国債発行)で440万円