(英エコノミスト誌 2010年6月12日号) 共和党は怒りをぶつけるだけで、あまりにもアイデアに欠ける。米国はオバマ大統領に代わり得るより良い選択肢を必要としている。 共和党に幸せな日々が戻ってきた。少なくとも、そう思われてもおかしくはない。バラク・オバマ大統領の支持率は50%を大きく割り込んでいる。医療制度改革法案の可決は何ら大統領の助けにならなかった。米国人の大半は、大統領が血税を浪費したと考えている。 オバマ流の経済運営についても、同様にすっかり失望している。経済はプラス成長に転じたとはいえ、最近の雇用統計の数字はぱっとせず、住宅差し押さえ件数は増え続けている。 そして今、メキシコ湾の原油流出事故にうまく対処できずにいることが、オバマ大統領の失敗と見なされ、大統領はさらに苦しい立場に追い込まれている。 この事故はオバマ大統領にとってのハリケーン・カトリーナだと評する人もいれば、ジミー