北朝鮮は23日午後、突然、黄海上の韓国領・延坪島(ヨンピョンド)に向けて大規模な砲撃を行った。背景に、北朝鮮の明確な意図がある。 今回の砲撃のみならず、金正日(キムジョンイル)総書記の三男・正恩(ジョンウン)氏が9月28日の朝鮮労働党代表者会で後継者デビューして以来、核開発問題をめぐっても挑発に出ていることにも注意すべきだ。 米国の元外交官、核問題専門家に対して平壌北方の寧辺地区でウラン濃縮施設、軽水炉建設現場を公開することで核開発への執念を見せつけた。 正恩氏が党中央軍事委員会副委員長として登場して以来の相次ぐ強硬姿勢はある一つの線で連動している。 それは、まず北朝鮮が核放棄した後に、国際社会が体制を認知し支援する――という、2003年以来の、朝鮮半島の核問題をめぐる「6か国協議」の枠組みの決定的な破壊と目的の変更を目指していることだ。 国際社会の努力にもかかわらず北朝鮮は2度の核実験