月刊誌「WiLL」に掲載された事実無根の記事で名誉を傷つけられたとして、土井たか子・元衆院議長(79)が、出版社「ワック・マガジンズ」(東京都千代田区)と花田紀凱(かずよし)編集長(66)ら2人に、慰謝料計1000万円の支払いなどを求めた訴訟の判決が13日、神戸地裁尼崎支部であった。 竹中邦夫裁判長は「明らかに虚偽」などと指摘し、同社と花田編集長らに計200万円の支払いを命じた。 判決によると、花田編集長らは同誌2006年5月号に、土井氏が「(朝鮮)半島出身とされる」との虚偽の記事を記載した。 土井氏は全国紙への謝罪広告掲載も求めていたが、竹中裁判長は同誌の実売部数が少ないことを理由に必要性を認めなかった。 被告代理人は「判決の内容を見て今後の方針を検討したい」とコメントした。