同じ種族であったネアンデルタール人との生存競争で生き残ったのがホモサピエンスの諸氏なのだが、これが最後の同種併存だった。つい一万年前ごろまでは生存していた。 ここでは脳の容量がネアンデルタール人の方がやや上であったことを指摘しておきたい。彼らの平均は1550㎖で、現生人類は1450㎖。 ネアンデルタール人に勝っていたのはおそらくホモサピエンスの「社会性」であったという説がある。言語機能もその一つとされる。芸術的なネアンデルタール人は情感的で歌えたかもしれないが、ホモサピエンスはビジネス的で正しく伝えること(コミュニケーション)ができたのだ。 それについては、先ごろ読んだ面白い記事があった(2021年10月)。ここ3000年間で現生人類の脳容量は減少傾向にある。その要因としては、相互信頼性の増大のおかげで、使う能力が縮小したという仮説があるということだ。 記事では文字の発明にその原因を求めて
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