これまでも心の底からゾクッとする作品を得意としてきた韓国映画が、また新たな得意分野を開拓した。2017年9月1日に公開される『新感染 ファイナル エクスプレス』は韓国ゾンビ映画のエポックメイキングな存在になるにちがいない。監督は世界的に注目されるヨン・サンホ監督。来日した監督に話を聞いた。 爆走するKTX(ソウル→釜山を結ぶ韓国の新幹線)に紛れ込んだ1体のゾンビ。襲われた乗客たちが次々とゾンビ化する大パニックのなかで、生き残りをかけた人々のサバイバルが始まる――。 韓国のゾンビ映画『新感染 ファイナル・エクスプレス(原題『釜山行き』)』の話題を最初に耳にしたのは、2016年5月のことだ。 カンヌ映画祭のミッドナイト上映での終了後5分間のスタンディングオベーション。ギレルモ・デルトロ、エドガー・ライト、イーライ・ロスら、ホラー界の名監督たちからの大絶賛――これは早いところ見なければと思いなが