2009年6月14日のブックマーク (3件)

  • あずまきよひこの出した「応用問題」(前編) - 三軒茶屋 別館

    あずまんが大王1年生 (少年サンデーコミックススペシャル) 作者: あずまきよひこ出版社/メーカー: 小学館発売日: 2009/06/11メディア: コミック購入: 29人 クリック: 273回この商品を含むブログ (369件) を見るついに発売されました『あずまんが大王』新装版。 無印発売から10年ですか。早いなぁ。 内容ですが、「どうせ表紙書き直して書下ろしを追加しただけだろ」と思っていたのですが、ごめんなさい、スライディング土下座して謝ります。 最初のページから修正、というより「描き直し」。ある意味「リメイク」ですよね。 序盤はほぼ描き直しで、なんというか、あずまきよひこの気とプロ魂を見た気がします。 作者自身blogで そんなわけで久しぶりにあずまんが描きました。 違和感がある人もいると思いますが、あれが今のあずまんがです。 昔の絵にどこまで戻すのか、で悩みましたが、基ラインは

    あずまきよひこの出した「応用問題」(前編) - 三軒茶屋 別館
    y2k000
    y2k000 2009/06/14
    読んだ。絵柄は勿論変わってるんだけど、間の取り方が「よつばと」と同じく動作の「真ん中」(行為の因果を結ぶポジ)を意図的に切り抜いて緊張関係を作る技法が目立ってるので、作中への入込みがより易くなった
  • 時代伝奇小説のルール/荒山徹という鬼才 | 族長の初夏

    時代伝奇小説のジャンルでは、不文律のようなものとしておおむね守られているひとつのルールがあります。それは「物語の架空の部分と史実との接点において矛盾があってはならない」ということ。この制約は、史実から遠い(架空性の高い)作品ではゆるく、実在の人物や事件を扱う史実寄りの作品ではきつく作用する傾向があるようです。 たとえば曲亭馬琴の南総里見八犬伝には、室町時代ではまだ日に伝わってないはずの鉄砲が普通に出てきます。でも登場人物や事件のほとんどが架空のものなので、史実との間に深刻な齟齬が生じる心配はまずない。信憑性には乏しいけれども、その分自由奔放なストーリーを語れる、制約のゆるいタイプといえます。 一方、隆慶一郎の「影武者徳川家康」などは制約がきついタイプ。これは家康が関ヶ原の合戦で暗殺されていたという設定の作品なんですが、史実の扱いについては厳格で、「徳川実紀」などの公式文献に照らしてまった

    y2k000
    y2k000 2009/06/14
    そこで宇月原晴明先生ですよ。どう考えてもものすごく頭悪いことを書いているんだけど、異様な風格と迫力を宿す呪われたようなモチーフと文章力のため、ものすごく頭が良さそうに見える怪異の作家。
  • 「八犬傳」(上・下) 山田風太郎 | 族長の初夏

    作家も人間なので、もてる時間は有限です。畢生の大作を書きあげてから死ぬ作家もいれば、不運にも道なかばで時間が尽きてしまう作家もいます。未完の原稿を抱えたまま、残り時間の少なさを自覚したとき、作家はみんな自問するかもしれません。というか、己に問わない作家はいないでしょう。「自分は何のために書くのか」と。 滝沢馬琴は膨大な日記を残していて、それによると彼の作家人生はお世辞にも幸福とは言いがたいものだったようです。意にそまぬ戯作の仕事人生の大半を費やし、息子を早く亡くし、暖かい家庭も、金銭的余裕も、日々の楽しみをわかちあう知己もなく、失明した後は息子のの手を借りた口述筆記による執筆の日々。「南総里見八犬伝」はそうした不断の苦しみの果てに書きあげられたものでした。そうまでして、そこまでして、なぜ彼は書くのをやめなかったのか。この苦しみの中に、しかし馬琴ははじめて、自分が「八犬傳」をかきつづける

    y2k000
    y2k000 2009/06/14
    文芸としての山風における最高傑作がこれで、伝奇では婆娑羅、推理物では明治断頭台であると信仰している