サンケン電気は,半波電流共振型のスイッチング電源に向けた制御IC「STR-Z9189」「SSC9100」を発表した。液晶テレビやPDPテレビなどの電源用を想定している。半波電流共振型では2次側は半波で整流するため,全波電流共振型で必要とする部分,例えばトランスにおける逆極性の巻き線や逆極性用の整流ダイオードが不要になる。全波電流共振型は,液晶テレビやPDPテレビで現在主流のスイッチング電源である。半波電流共振型は全波電流共振型に比べると,トランスには安価な積層トランスが使える上,部品点数が少なくなるので電源の部品コストが減り,さらに電源設計が容易になるという。加えて,2次側にDC-DCコンバータを使わずに複数の電圧を直接供給できるので,2次側の回路構成も簡略化できるとする。例えば,液晶テレビの場合,半波電流共振型を使うことで,冷陰極蛍光管用インバータ回路や,液晶パネル,液晶コントローラ,映