たくさんの「モノ」や「コト」が、「使いやすく・心地よく」を目指してつくられている。どちらもとても大事だ。けれど、そこに少し違和感をのぞかせると、違った体験が得られる気がする。 例えばファッション。「オシャレは我慢」なんて言われたりする。ヒールで足が痛かったり、アクセサリーをつけるものの邪魔になったり。特に女性のファッションにはそんな体験がつきまとう。 「だったらラクな格好をすればいいじゃない」と言われてしまえばその通りなのだけれど、少し違和感のあるモノを取り入れることは「自分が自分でいる感覚」を思い出させてくれる面があると思う。 ヒールで普段より目線が上がると視界が変わって、同じ街並みでも違って見える。スムーズに歩くために背筋を伸ばすようになる。コツコツと鳴る音に、歩く道の感触を感じる。 その中でもわたしが特におもしろいなと思っているものがアクセサリーだ。 長いピアスをするのでマフラーがひ