政府・公共機関が持つデータを開示し利活用することで新たな価値の創造を促進するとして総務省が推進する「オープンデータ」戦略。しかし、いまだ多くの人にとって、オープンデータとは何か?どんなことができるのか?オープンデータがもつ力とは?どのように世界を変えていくのか?という疑問は、漠然として今ひとつつかみどころがない。本企画では、そんなオープンデータの意義とその現状を全6回の連載企画としてお届けする。第一回はオープンデータの第一人者、筑波大学教授の川島宏一教授にお話を伺った。 川島宏一 筑波大学 システム情報系社会工学域教授。「オープンデータ」の地域支援への活用を研究する第一人者。政府IT総合戦略本部電子行政オープンデータ実務者会議の構成員でもある。 オープンデータによってビジネスが生まれ、社会問題が解決する ──「オープンデータ」というと、誰でも利用できる公共のデータだということはわかりますが