概要 ゲームは、操作性・グラフィック・インターフェース・ゲームバランス・システム・シナリオといった様々な要素で成り立っている。特に名作・良作たるゲームは、一般的にそれらの要素の多くが優れているものだ。 逆にそれらの要素の多くが劣る作品は凡作・駄作・クソゲーと呼ばれ、プレイヤーの心に良い印象を残すことがないのが常である。 ところが中には、「発売当時の状況を考えても、多くの要素が凡作以下」と言う他ないにもかかわらず、当時遊んだプレイヤーが何年にもわたって「素晴らしい」「感動した」という思い出を持ち続けている作品がある。 その名作の名は『ヘラクレスの栄光III 神々の沈黙』。 システムは劣化ドラクエの域を出ない。操作性はスムーズとはいえず、インターフェースも洗練されていない。ゲームバランスはきついし、グラフィックは当時の作品群と比べてみても粗いと言わざるをえない。 しかしそれらの点を「シナリオ」