『電車男』には正直マジでむかついていた。「泣ける!」とか言っている割にその実、中身は負け犬女がオタな男に脱オタを迫って…と、一般 には「カルト教団からの逆洗脳」てなものなのかも知れないが、腹立たしい事この上ないのであった。と同時に、正直「またかよ」とも思った。知識も収入も何もかも、サブカルどもやお笑いに群がる負け犬女予備軍共よりは上回っている知的高等遊民のはずのオタクは、何故にいつまでたっても不可触民扱いのままなのか、もうそんなバイキン扱いなんてうんざりなんだYO! …と思っていた矢先に、『電車男』に良く似たタイトルの本が出た。『電波男』なるその本は、鼻っ柱ばかり強い負け犬女共をなぎ倒し、ブッタ切り、ついでに凄い勢いで無理解な3次元にさっさと見切りを付けて“萌え”のたゆたう2次元への旅立ちを誘う、『マトリックス』にも似た危険な思想書だった。「オタク」という概念が発生してから20年以上経って