多くの場合、コンテンツを制作する会社などが営業者(実質的な運用者)となり、そこが著作権のすべてを保有します。いわゆる「映画ファンド」と呼ばれるもののほとんどがこの仕組みを採用しています。 最近では、5万円とか10万円程度の小口資金で投資ができるような、個人投資家を対象としたファンドが登場しています。ただし、個人投資家にオープンされるようなものは、一般に投資利回りよりもプロジェクトそのものの宣伝効果を狙ったものの方が多いですね。 ――信託方式、ファンド方式以外のファイナンス方法についてはいかがでしょう。 特別目的会社(SPC)は著作権者が特定しやすいメリットが 最近では、SPC(Special Purpose Company=特別目的会社)を使った手法もあります。SPCを特定の1つの作品に関するビジネスを行う会社として設立することで、資金の流れを明確化するほか、当該作品の失敗のリスクを本体事