栄養管理はどんな病気でも大事です。このお薬は、食事がとれないときや消化・吸収力が弱っているときに用いる総合栄養剤です。タンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルなど体に必要な栄養分がバランスよく配合されています。腸から直接吸収できるように調整されているので、専門的に「経腸栄養剤」と呼ばれています。 口から飲むこともありますが、飲めないときは経管投与として鼻の穴(経鼻)または胃や腸に開けた穴(胃瘻、腸瘻)からチューブで胃や腸内に注入することもできます。適用となるのは、胃腸の手術や大きな手術の前後、大やけど、栄養管理が困難ながん、口や食道の病気、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病)、神経や筋肉の病気あるいは脳卒中の後遺症で飲み込みがうまくできない場合などです。 経腸栄養剤のうち「半消化態経腸栄養剤」に分類されます。窒素源(タンパク源)として牛乳と大豆が使われ、また脂質が比較的多いので、ある