大津事件 ~ロシア皇太子遭難をめぐって~ ※印の画像はクリックで拡大します。 名誉回復されたロシアのラスト・エンペラー (1) ロシア皇太子ニコライ・ギリシャ王子ジョージ像 ※ ソヴィエト連邦が崩壊すると、それと同時に、この国家の基礎となっていた社会主義イデオロギーも否定されることになりました。これにともない、1918年7月にボリシェビキによって殺害され、ロシア帝国最後の皇帝となったニコライ2世(ニコラス=アレクサンドロヴィチ)((1)右)に、今ロシアで再び注目が集まっています。彼の埋葬地が特定され、現在ではそこに修道院が建設されています。彼とその家族は聖者に叙され、そこには彼らをモチーフとしたイコンが飾られています。 皇太子時代に来日したニコライ2世 ニコライ2世は、皇太子時代(当時22歳)に日本を訪れています。父であるロシア皇帝アレクサンドル3世の名代としてシベリア鉄道の起工式に参列す