【パリ=尾形聡彦】欧州連合(EU)のフランス、ドイツ、英国、イタリアの主要4カ国が4日、欧州に飛び火した金融危機に対処するため緊急首脳会談を開く。欧州全体で金融を監視・監督する機能を強めることや、預金者保護などを話し合う見通しだ。 会合はサルコジ仏大統領が呼びかけた。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁、EUのバローゾ欧州委員長、ユーロ圏財務相会合のユンケル議長(ルクセンブルク首相)も出席する。 欧州の金融機関は、幅広い国で業務を展開しているケースが多い。28日に国有化が打ち出された大手「フォルティス」は、ベルギーとオランダに本拠を置き、欧州を中心に約50カ国で業務を展開していた。同社については、ベルギーとオランダに、ルクセンブルクも加わって急きょ対応を協議し、3カ国が共同で国有化する枠組みを作った。 深刻化する危機に対処するため、各国の連携強化を話し合うほか、多国展開する欧州の金融