最近読んだ本の話です。 ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム - 赤野工作 作者はもともとニコ動で有名な方であり、本書ももとはカクヨムの有名作品なのでご存じの方も多いかもしれません。舞台は来たるべきドラえもん後の時代、2115年、「過去の『低評価ゲーム』をレビューするブログ」という体裁をとったフィクションです。「過去」というのはつまり、現在2017年からは未来にあたります。したがって、これからの100年間に発売されたゲームを扱うことになる。現代であれば長寿も長寿、未来であればそこそこに老いぼれの書き手(著者自身の延長なのですが)が、数十年前のゲームを思い起こして語ってくれるというわけです。 未来の技術(とそれにともなう社会)があれば、いっしょにゲームをしてくれるアンドロイドだっているだろう、脳内物質を直接操作してくれるゲームがあるだろう、ゲノム編集で細菌を戦わせるゲームもあるだろう、拡張
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