2020年4月16日のブックマーク (1件)

  • 映画『心が叫びたがってるんだ。』:山の上の城の意味 - 現代文化論叢

    この作品について、まともに批評したブログというのに巡り合わなかった。 「考察」とは名ばかりで、その実際は中学生レベルの「感想」であるようなものや、「感想」と呼ぶのも憚られるようなレベルの低いものばかりだった。 ◆ まずもって、この作品が称賛されるべきは、その冒頭においてである。 幼い時の思い出話。主人公・成瀬順の幼い時、彼女が〈ことば〉を失ったきっかけから話が始まるのだが、手早く彼女の憧れる「お城」が、我々の俗に呼ぶところのラブホテルであると示唆され、そこから出てくる父親と、その浮気相手の姿を見る。 ここまでの時間の短さ、しかしそこに無理が無いのである。 随所に配置された卵型の何かは、それ単独では不可解極まりないが、成瀬順が家に戻り母にその浮気現場の話を(そうと知らずに)してしまうときの玉子焼きで、どうやら〈たまご〉が重要なモチーフであると示した上で、両親の離婚まで、そうとは言わずに描きき

    映画『心が叫びたがってるんだ。』:山の上の城の意味 - 現代文化論叢
    yagikoch
    yagikoch 2020/04/16