長編小説 HAPPY LIFE 第1章 闘いの鐘は鳴る 1-2 ・・ 『1-1』はこちらから↓ www.xn--btr663e.xyz ・・ 動物公園は、平日の昼間にしては賑わっていた。天気が良いのも手伝っているのだろう。ベビーカーを押したママさんらが沢山いる。走り回る子供たちの顔も興奮気味だ。 この公園は、無料で入場できる割には動物も沢山いて充実している。ペンギンやワラビー、レッサーパンダやオオアリクイもいる。 春になれば、ソメイヨシノが、なでしこ色に空を埋め尽くす。岡山と土筆のお気に入りスポットの1つである。 初めて訪れたのは、土筆がまだ幼い頃の夏…確か2歳くらいだったろうか。噴水の水を浴び、びしょ濡れになってはしゃぐ土筆の顔をよく覚えている。 仕事が早く終わって、土筆と過ごすポカポカ陽気の昼下がり 無料の動物園、それに人妻付き… 最高だな。 「あ、土筆ちゃん見てごらん。ハトさんがい