※写真はイメージ(buradaki / iStock / Getty Images Plus) ブラックホールと聞くと、暗く渦巻いた恐ろしい天体というイメージはないだろうか? 2019年に史上初めて撮影が成功するまで、我々はブラックホールを見たことはなかったのだ。今や天文学の主役と言われるほど重要な存在となっているブラックホールの謎を、東京大学教授で、宇宙物理学者の須藤靖氏が、著書『宇宙は数式でできている』(朝日新書)で解説している。 【2019年に撮影されたブラックホールはこちら】 * * * ■ブラックホールは宇宙で一番明るい天体? かつては数学的な解に過ぎず実在するはずがないと考えられていたブラックホールですが、今では天文学の主役と言えるほど重要な観測ターゲットとなっています。 ここで「あれ? 光さえも脱出できないはずのブラックホールは観測できないはずではないか」と思われたかもし
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