長崎県佐世保市の高校1年、松尾愛和(あいわ)さん(15)が殺害された事件で、遺体の胴体にも激しく傷つけられた痕があったことが28日、長崎県警への取材で分かった。殺人容疑で逮捕された同級生の少女(16)は周囲から「文武両道で多才」と評価される一方、「暗く、変わった子」とも見られていた。昨年秋に母親が亡くなって以降、生活が激変していたといい、県警は事件に至った背景も含め、慎重に調べを進める。 捜査関係者によると、女子生徒の遺体は首などが切断されていただけでなく、胴体にも切断しようとした痕があった。司法解剖の結果、死因は窒息で26日午後8~10時に死亡したとみられる。 学校関係者によると、少女をめぐる環境は最近1年間で激変。仲が良かった母は昨年10月に他界。冬季に父親とともに年代別の全国規模のスポーツ大会に出場した際は「母のためにもがんばる」と話していたという。少女は母の死に際して感情を表に出す
また「テストの点が全てじゃないやろう」と言った女児に、「テストの点が全てさ」と言い返したこともあったという。 一方、男児への混入については、市教委の調査でも動機は判明せず「不明」のまま。女児の給食への混入を繰り返すうち、薬剤の人体への影響に関心が移った可能性もある。 学校関係者によると、異物混入は5回目の直後に表面化。学校側の指導やカウンセリングなどで問題行動が収まったため、男児を狙った動機については、それ以上究明されなかった可能性がある。 市教委は「少女の進学先に概要を伝え、中学や高校でも見守りは続けられていた」と説明している。しかし、教育評論家の尾木直樹さんは、当時の学校関係者の対応について「動機が分からないまま見守りを続けても効果は出ない。心の問題を早期に把握できていたら、殺人事件には発展しなかったかもしれない」と指摘する。 中村法道長崎県知事は「兆候らしきものはあったのかもしれない
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