台湾の立法院(国会)占拠をめぐり、王金平・立法院長(議長)は6日、「中台協議監督条例」を立法化するまで、問題になっている中国とのサービス貿易協定の審議を行わないと表明した。占拠学生らの要求の核心部分に応じたもので、学生らの議場撤退につながる可能性もある。 学生らは与党国民党がサービス貿易協定の審議を強引に進めたことに反発し、議場を占拠。監督条例を制定した上で協定を審議し直すべきだと求めている。 王氏は監督条例制定前にはサービス貿易協定の与野党協議を招集しないと記者団に語った。立法院では与野党協議を経なければ審議を進めることができないため、協定の審議を事実上先送りすることになる。