全国の一般病院や大学病院に勤める産婦人科医が、診療や待機などで拘束されている時間は月平均で300時間を超え、中には500時間以上の医師もいることが31日、日本産科婦人科学会による初の勤務実態調査の中間集計で分かった。 単純に1カ月30日として割ると、300時間の場合は休日なしで毎日10時間、最長の例では同16時間拘束される計算になる。 学会は「過酷な勤務の一端が数値で示された」とし、厚生労働省に報告。11月1日に都内で開く公開市民フォーラムで発表する。 集計は一般病院の221人、大学病院の76人の勤務医からの回答を基にまとめた。一般病院のうち、当直勤務がある一般病院の医師は月平均4・2回の当直をこなし、病院にいる時間は月平均301時間だった。 当直がない一般病院では、お産があると必ず呼び出される「病院外での待機時間」も含めると、拘束時間は平均350時間に上った。