札幌市中央区で2010年8月、乱暴目的で女性2人を車ではねて1人を死亡させたとして、殺人、 強姦 ( ごうかん ) 致死などの罪に問われ、1、2審で無期懲役の判決を受けた住所不定、無職外山硬基被告(26)は、上告期限の11日までに上告せず、判決が確定した。 1審・札幌地裁判決によると、外山被告は10年8月、帰宅途中だった望月律子さん(当時45歳)を車ではねて連れ去り、車内で乱暴して草むらに放置し、殺害した。その前には別の女性を車ではね、重傷を負わせた。2審の札幌高裁は、無期懲役判決を下した1審を支持し、被告側の控訴を棄却していた。 望月さんの父幸夫さん(70)は「(外山被告には)まじめに反省してほしい。判決が決まって心が晴れるわけではないが、少しは気持ちが楽になった」と話した。