東京五輪開幕が約5カ月後に迫る中で、ブラジル柔道男子代表の監督は、日本人女性の藤井裕子さんが務めている。彼女の非常にユニークなキャリア、そして夫と子育てしながらの監督業について、夫婦インタビューでお届けする(全3回の第2回/#1、#3はこちら) 愛知県大府市出身の藤井裕子さんは、2010年から英国柔道女子代表のコーチを務め、2012年ロンドン五輪で好成績を挙げるべく日夜奮闘していた。 一方でブラジル五輪委員会は2016年リオ五輪で好成績を挙げるため、20を超える種目で30人以上の外国人指導者を招聘しようとしていた。 ブラジル柔道連盟の関係者が英国女子代表を指導する裕子さんに対し、『ロンドン五輪が終わったら、ブラジル柔道男女代表の技術コーチをしてくれないか』と打診していた。 そのような状況で、裕子さんが2011年末に日本へ一時帰国した際、前年にロンドンで短期間会っただけの陽樹さんが、交際0日