米連邦捜査局(FBI)がオペレーティングシステム「OpenBSD」に密かにバックドアを仕込んだという疑惑が、コンピュータセキュリティ関連のコミュニティーに波紋を呼んでいる。ソースコードの監査を求める声がある一方で、この告発自体がでっち上げに違いないとの主張も起きているのだ。 この疑惑が浮上したのは、米国時間12月14日に以前政府の業務を請け負っていた人物が公表したメールがきっかけだった。この元請負業者は、FBIに協力し、OpenBSDに「複数のバックドア」を埋め込んだと主張している。OpenBSDは、高度なセキュリティに定評があり、一部の市販製品にも使用されている。 このメールを送ったのは、現在は存在しない企業Network Security Technology(NETSEC)でかつて主任技術者を務めていたGregory Perry氏で、今回情報を公開したのは、FBIとの10年間の秘密保