【北京共同】中国国務院(政府)新聞弁公室は16日、中国独自の衛星利用測位システム(GPS)「北斗」についての白書を発表し、2020年前後までに衛星を計35基打ち上げて地球規模での実用化を目指す計画を正式に明らかにした。当局によると、約30カ国で利用されている。 同システムは米国のGPSに対抗して開発が進められ、12年にアジア太平洋地域での運用を開始。欧米各国で、中国の軍事利用や宇宙空間における影響拡大に警戒感が強まっている。 中国衛星誘導システム管理室主任の冉承其報道官は16日の記者会見で「中国の国防建設に有利となるものでなければならない」と強調した。