大阪府大阪市福島区にある寿司屋「鮨 千陽(ちはる)」がミシュランに掲載されるという快挙を成し遂げた。同店の土田秀信店長は寿司学校の出身で下積み経験は一切なし。4名いる職人も全員寿司学校の卒業生だ。 ミシュランガイドといえば、料理人なら誰もが憧れる権威ある頂点のガイドブックだ。 今回、千陽はお店を開店してから11ヶ月目でミシュランに掲載され、寿司業界に衝撃を与えた。土田秀信店長(31)は調理師学校「飲食人(いんしょくじん)大学」で「寿司マイスター専科」を3ヶ月受講しただけだが、徹底した合理化とターゲットのニーズに合わせた店作りで高く評価された。 千陽で働く職人4人は全員経験が1年に満たない者ばかり。一体どんなカラクリがあるのか。 通常、寿司業界では「飯炊き3年、握り8年」で一人前になるには10年以上かかると言われている。それを土田秀信店長は、例えば目利きが難しい魚の仕入れは業者に任せる、難し