時代ごとに姿を変えたヒップな街、原宿 確か小学校4年生の頃だから、78年だったと思う。夏休みの自由研究で、山手線一周をテーマにしたレポートを作った。ひとつひとつの駅の特徴と様子を写真に撮り、文にまとめるというものだ。祖父に連れられて夏休みの昼下がり、まだ冷房がない黄緑色の車体の山手線に乗り、駅ごとに目を凝らしていった。その時の事でハッキリ覚えているのは、原宿駅のコメントで、「人の乗り降りが少ない一番静かな駅」と書いたことだ。 この時期の原宿は、ラフォーレ原宿が開業する直前で、それまであった教会が取り壊されラフォーレビルとなるのだが、その周辺の表参道には、文化人、夢想人のたまり場であった喫茶店レオンがあり、また後の “渋カジブーム” で、不良少年たちの必須アイテムとなったインディアン・ジュエリーのゴローズや、80年代後半のガールズブランドとして Olive、キューティ少女の憧れとなる MIL
![音楽が聴こえてきた街:文化屋雑貨店とナゴムギャル、時代に媚びない愛すべきへなちょこ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/05c6184dae6179e23d6c84da8ba6e2f3f380e5d1/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Freminder.top%2Farticle_img%2F215890409_pic1_og.jpeg%3Fu%3D1)