デンソーの有馬浩二社長は27日、上海モーターショーに参加したことで現地の自動車メーカーのすごさを実感したと語った。 有馬社長は決算会見で、中国市場が今後どうなるかについてはさまざまな見方があるが、「間違いなく」電気自動車(EV)化への加速が進むとも感じたと述べた。中国メーカーは変化に対するスピードやコストに対するこだわりが「ものすごい」とし、デンソーとしてもどう対応していくかについて検討を進めていると語った。 EVが急速に普及する中国市場ではハイブリッド車に強みを持つ日本の自動車メーカーが苦戦している。会見に同席した松井靖経営役員は日系完成車メーカーの新車在庫が多くなっており、調整のため工場の操業度が落ちていると指摘。デンソーとしても「リスクを見て警戒を厳にする、中国での固定費投入を規律を持ってやらないといけない」と語った。 自動車業界で生産制約となっている半導体不足は6月ごろまで続くと見