高所得者層や学生が多いからなのか全米の中でも高い読書量を誇り、本を読む文化が根付いている街・シアトル。街を歩けば多くの本屋があり、その品揃えも驚くほどに多い。 そんなシアトルのダウンタウンの南側に2004年にオープンしたシアトル中央図書館がある。レム・コールハース率いるOMAが設計したその図書館は洗練されたオフィスビルが立ち並ぶシアトルのダウンタウンにあっても異彩を放っている。 ダイナミックな形が圧倒的な存在感 シアトル中央図書館はダウンタウンの一区画そのまま使うほど大きい建築。菱形のフレームとガラスのスキンに覆われた複雑でダイナミックな形状が圧倒的な存在感を表している。複雑な多面体の形状は確かに存在感はあるが、大きく飛び出したりくびれたりしているため、視線が抜ける場所もあり圧迫感はない。 むしろ空やダウンタウンの摩天楼を反射して軽やかな印象にも思えてくる。 シアトルの急な傾斜の坂に建って
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