今年11月、アイソン彗星が太陽に大接近する期待が高まっている。太陽すれすれに通過するこの彗星は、光のメテオシャワーを見せてくれる可能性があるという。 アイソン彗星は2012年9月21日にキスロヴォツク天文台でヴィタリー・ネフスキー とアルチョム・ノヴィチョノ によって発見された。発見時は視等級が19等級程度の極めて暗い天体とされていたが、地球から約10億km程度離れた木星周回軌道付近にある点を考慮すると、実は非常に明るい彗星である。 NASAの人工衛星スウィフトが今年1月に観測したときは、この彗星はまだ土星の軌道近くを通過中だったが、非常に活発で、毎分11万2千ポンドの塵を放出していたという。ウェスタンオンタリオ大学の彗星研究者ポール・ウィジェートは、アイソン彗星から放出される塵の軌道をシミュレートした。その結果、近い将来、とてつもない彗星のシャワーが出現する可能性があることがわかった。