先月「メタ」に社名変更したフェイスブックは、以前から「メタバース」とよばれる仮想現実関連事業を強化してきた。大胆な社名変更をきっかけにマスメディアはフェイスブックの野心を大きくとりあげ、「メタバース」が新たな投資チャンスだとしてもてはやしている。 だがフェイスブックによるメタバース構想について、暗号資産分野の専門家やファンからの反応は冷ややかなものだった。フェイスブックが構想するメタバースとは異なる、非中央集権的で分散型のメタバースの開発が一方で進んでいるからだった。またそれが、フェイスブックによるユーザーデータの収集や利活用に対する倫理的懸念への反発から生まれているともいえるからだ。 とはいえ「ディセントラランド」(MANA)やサンドボックス(SAND)などのメタバース関連の仮想通貨(暗号資産)はフェイスブックの社名変更のニュースを受けて大きく上昇。数日後には、分散型メタバース・プロジェ