【チェンライ(タイ北部)西脇真一】タイ北部チェンライの洞窟に最後まで取り残されていた少年ら5人が10日、無事救出された。地元サッカーチームの11~16歳の少年12人とコーチ(25)が洞窟に入って18日目。世界が注目した救出劇は、全員の生還によって終わった。一方、タイ政府の保健当局者は同日、記者会見し、9日までに救出された8人の体調について「発熱はなく良好だ」と明らかにした。 「きょう我々は任務を達成した」。洞窟から約1.5キロ離れた屋外の「プレスセンター」で10日夜、救助責任者のナロンサク・オソタナコーン氏が切り出すと、ボランティアや世界中から集まった記者が歓声を上げた。ナロンサク氏は今回の件について、自然災害から身を守る「全ての人の教訓となるだろう」と話した。