インド・アグラの霊廟タージマハルを歩く観光客(2012年11月28日撮影)。(c)AFP/Andrew Caballero-Reynolds 【7月16日 AFP】インドで、出自が異なることから結婚を禁じられたカップルが、愛の記念碑である霊廟タージマハル(Taj Mahal)で自分たちののどを刃物で切る事件があった。心中を図ったとみられる。2人は病院に搬送され、現在、治療を受けている。 警察当局によると、2人は15日午後、タージマハルの敷地内で血まみれで横たわっているのを発見された。現在の容体はともに安定しているという。警察幹部は「一方がヒンズー教徒でもう一方がイスラム教徒だったこのカップルは、タージ(マハル)で自殺を図った」と語った。女性が先にのどを切り、男性が続いたという。 伝統的な身分制度のカーストや宗教の異なる者同士の結婚は、インドの一部地域で今でも厳しく非難される。家族の尊厳を守