4日午後3時ごろ、富山県砺波市井栗谷の農業用ため池で、高齢の夫婦が溺れたと家族から119番があった。 駆け付けた消防隊員が約1時間10分後、水中に沈んでいた2人を発見したが、いずれも搬送先の病院で死亡が確認された。2人は池に落ちた男児を助けようとしたという。男児は無事だった。 県警砺波署によると、死亡したのは同所の無職前田輝雄さん(77)と妻でパートの紋子さん(73)。 前田さん夫婦の自宅はため池のそばにある。池の近くで兄と遊んでいた近所の小学2年の男児(7)が転落したため、助けようと池に入り溺れたとみられる。男児は他の人に救助され、けがはなかった。