慰安婦問題をめぐり、先月、韓国の高等裁判所が日本政府に賠償を命じる判決を言い渡したことについて、上川外務大臣は記者会見で日本政府として上告しない方針を明らかにしました。 韓国の元慰安婦の女性や遺族など16人が、日本政府に損害賠償を求めていた裁判で、ソウルの高等裁判所は先月、原告側の訴えを退けた1審の判決を見直し、日本政府に賠償を命じる判決を言い渡しました。 上告期限は8日となっていますが、上川外務大臣は閣議のあとの記者会見で「わが国としては国際法上の主権免除の原則から、韓国の裁判権に服することは認められない立場で、上告する考えはない」と述べ、日本政府として上告しない方針を明らかにしました。 そのうえで「判決は国際法や日韓合意に明らかに反するもので、極めて遺憾で断じて受け入れることはできない旨は、すでに韓国側にも申し入れている。韓国側が適切な措置を講ずることを求めていきたい」と述べました。
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