井の頭自然文化園(東京都武蔵野市)で飼育していたニホンリスが大量死した問題で都は11日、死んだリスの臓器や胃の内容物から体の表面につけた寄生虫を駆除する薬や巣箱にまいた殺虫剤が検出されたと発表した。リスが薬剤を経口摂取したことで中毒症状を起こした可能性があるという。 都によると、同園では2023年12月4日、リス繁殖棟A棟の全40匹を捕獲して、体表の寄生虫を駆除する薬2種類を滴下して背中につけていた。また、ケージ内にある巣箱に殺虫剤を散布するなどしていた。ケージに戻した後、具合が悪くなるリスが相次ぎ、同11日までに31匹が死んだ。 使用した3種類の薬剤はこれまでにも使用したことがあったが、同時に使ったのは初めてだった。都は「同時使用することによる相互作用の有無や、死因に直接影響したかどうかは不明」としている。【福島祥】
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