会社でも、学校でも、家でも、タイトルのように考えている人間はいる。 注意したり、指摘したりしないと指導者として名折れと考えている人間が一定数いる。かくいう俺もそうだった。 昔家庭教師で英語を教えていた頃。生徒が英文のライティングをしたから添削してくれって真剣な顔できた。どれどれ、と思って読んでみると、文法も、構成も、語彙の選択も指摘すべきところがない綺麗な英文だった。 普通は生徒がそんないい英文を書いてきたのだから喜ぶところだが、俺の内心は違った。 「やべっ、このまま『完璧だよ!』と帰したら、指導にならない。仕事してないことになるのでは。。」 教えることのない教師ほど悲しいことはない。だから、俺は無理やりに欠点を見出し、指導した。生徒は難壁をつけられたと思ったことだろう。事実あれは指導ではなく、ただケチをつけただけだ。 今ならもっと違う指導ができた。 「おっ、綺麗な文章書くじゃん。こんなに