2016年8月10日のブックマーク (2件)

  • 『惡の華』のおしまいによせて - ホンダナノスキマ

    惡の華(11) (週刊少年マガジンコミックス) 作者:押見修造 講談社 Amazon 押見修造の漫画作品である『惡の華』が、この十一巻をもって完結した。最初の単行から一貫して「この漫画を、今、思春期に苛まれているすべての少年少女、かつて思春期に苛まれたすべてのかつての少年少女に捧げます。」とカバーに記しつづけた作者が紡いだ物語。 その結末にはなにが描かれていたのか。 再会するふたりは海辺で 春日は、あの夏祭りの夜を最後に、これまで会うことのなかった仲村さんの居場所を知る。海のある小さな町で母親と暮らしているという彼女に、常磐さんとともに会いに行く。その町の砂浜で再会した仲村さんに、春日は問う。「あのとき ぼくを突き飛ばしたのはなぜ?」。 ”あのとき”とは、夏祭りの櫓の上で包丁とライターを握りしめながら、ふたりで灯油をかぶった夜のことだ。仲村さんは「さあ わすれた」としらを切り、「キミは 

    『惡の華』のおしまいによせて - ホンダナノスキマ
  • 平成版の人間宣言

    たぶん、あの時のことを覚えているのはアラフォー以上の世代なのだろうが、 昭和天皇がなくなる前の数ヶ月間の雰囲気は、今思えば異様だった。 たしか、9月ごろに一旦かなり危ない状態になってから、数ヶ月持ちこたえられたせいもあって、 自粛によってさまざまな行事が中止になったり、テレビ番組が差し替えになったり、CMで「おげんきですか~?」と叫ぶ井上陽水の映像が口パクになったり、 実にいろんなことがあった。 若い世代の人の中には、 「天皇が健康を損ない、深刻な状態に立ち至った場合、これまでにも見られたように、社会が停滞し、国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。」 という一説に、ピンと来ない人もいるようだが、 もし、昭和の最後と同じようなことが行われるとしたら、確実に影響はでる。 個人的によく覚えているのは、あの数ヶ月間、天皇のご病状と称して、 毎日、テレビで、体温、脈拍、血圧などの数値が

    平成版の人間宣言