Webシステム運用担当者のこれからのテーマの一つが、DNS(Domain Name System)の運用になることは間違いないだろう。DNSサーバーが管理するドメインの情報を勝手に書き換える「DNSキャッシュ・ポイズニング」への対策が求められるようになるからだ。これは一筋縄ではいかない。 DNSは「nikkeibp.co.jp」などドメイン名から「202.214.174.229」といったIPアドレスを検索するシステムで、インターネットの根幹をなす。ルートドメインを頂点に、末端のDNSサーバーに至る階層構造を構成している。それぞれのDNSサーバーはキャッシュを保持することで、クライアントからのリクエストに対する素早いレスポンスを実現するのだが、そのキャッシュを書き換えてしまうのが、DNSキャッシュ・ポイズニングという攻撃である。 DNSのぜい弱性が注目されるきっかけとなったのは、2008年7
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