「鎌倉殿の13人」の第27回「鎌倉殿と13人」を視聴した。 このドラマを見始めたころ、「鎌倉殿の13人」というタイトルは、選ばれた13人の御家人が、実質的に「鎌倉殿」であるという意味なのだろうと思っていた。 歴史音痴らしい誤解だったわけだけど、今回の「鎌倉殿と13人」を見て、もしかしたら当たらずとも遠からずだったのかなとも思った。 頼朝のあとを継いで鎌倉殿になった頼家は、訴訟の処理などの実務をうまく裁けないことや、正妻と側室の諍いなどに苛立ち、気持ちを腐らせていく。 御家人たちのほうも、苦しむ頼家そっちのけで、北条と比企の権力争いに振り回されるばかり。 ドラマを見ていると、頼家の抱える問題の根っこの一部は、比企氏を乳母夫として育ってしまったことにあるような気がしてくる。 比企能員とその妻の道は、常に目先の利益ばかり追いかけている。徹頭徹尾、ぶれることなく小物であり続ける夫婦に、武家の棟梁を