「ヘボメガネ一進一退 - 心の平穏という麻痺」を読んで。 いくら心の平穏を装っていても街中を歩いてそこでカップルを見かければ、心は掻き乱される。いくら一人の時間が心地よくて楽しくても、それが長く続けば急に怖くなる。そんなもんなんだ。 私は常々疑問に思っている事がある。「恋人が欲しい」と言う者は誰か特定の個人を好きになった事があるのだろうかと。誰か好きになった事が無い訳ではないだろう。「○○さんが好きなのだ」と特定の相手を好きになる事は生まれてきてから少なくとも一度はある筈だ。もし誰かを好きになった事があるのなら、その相手に振り向いて貰う行動をその者はした事はあるのだろうか。たとえ振り向いて貰えなくても、己が誰かを一心に愛する事で心は豊かになる。ただしその豊かさには様々な面がある。誰かを好きになる事で嬉しい気持ち楽しい気持ちだけでなく、思いが通じぬ事で辛い気持ち悲しい気持ちになる事があるが、