「フェネルバフチェがセビージャで叙事詩を書いた」 3月4日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメント1回戦で、セビージャにPK戦の末に勝利して勝ち抜きを決めた翌日、地元メディアはお得意の「叙事詩」という表現を使って勝利をたたえた。この表現は特別な勝利を手にした際に使われるのだが、フェネルバフチェが今シーズンに書いた勝利の叙事詩はこれで4度目。CLグループリーグ初戦のインテル戦、グループリーグ突破を決めたCSKAモスクワ戦、セビージャとの第1戦、そして今回となる。 この中で、ファンにとって最も壮大な叙事詩となったのは、もちろんクラブ史上初のCLベスト8を決めたセビージャとの第2戦である。ゴール裏に陣取るサポーターグループ「ゲンチフェネルバフチェリレル」のメンバーであるトルガ氏は、セビージャ戦の勝利を振り返る。 「今までCLに出場しても、いつも負けてばかりだった。情けなくて、悔しく