今夜の「爆笑問題のニッポンの教養」は『人生を振りかえる 夜』というテーマで、宗教学のカール・ベッカー教授を訪ねていた。 ベッカー先生はアメリカから34年前に来日し、以来、病院やホスピス等で末期患者と対話を行い、医療現場でのこころのケアに活かす研究を進めてきた。そもそもなぜ日本に興味を持ったのかというと、日本人の生き方や人付き合いの仕方が、世界に対して色々な模範や可能性を示してくれると信じているからなのだそうだ。たとえば日本では、長い伝統の中で仏教も神道も共存していて、その対立がなくなっている。”唯一でなければいけない”と思わない、こうした日本人の考え方が、いまや世界にとって大事な発想だと思うのだそうだ。 私は、日本人はただ何の主義主張もないだけだ、と思ったが、そんな風に誉められるとまんざらでもない気持ちがした。本当は単に何も宗教教育を受けていないだけなのではないかと思うが。でも、先生は言う