「東大生は、つぶしが利く道を選びがちで、不確実性に慣れていない」そう語るのは、東大在学中に起業、その後中退という経歴を持つ菅原貴弘さん。現在は、株式会社エルテスの代表取締役社長として、ウェブリスクマネジメント領域を中心に、ネット上の誹謗中傷対策に取り組んでいる。そんな菅原さんの目には、今の東大生はどう映るのか、話を聞きました。 −−−入学されてから、起業を考えたのはいつ頃ですか? 「東大に入ったら勝ち」というのが幻想だったことに気づき、入学してすぐ、大学1年生の時に起業を考えました。最初は、政治家、NPO、ベンチャーなど、どれをやろうかいろいろと考えました。正直、どれでも応用は利くと思っていました。ベンチャーで得た経済力を政治力に転換することもできるし、NPOで会員を集めてそれを政治力や経済力にすることもできる。その中で、一番早そうなベンチャーを選びました。 −−−そもそも、東大に入ろうと