印刷 運用を終えたドイツのエックス線観測衛星ROSATが今週末に地球に落下する見通しになった。ドイツ航空宇宙センターによれば、日本時間22日午前から24日午前にかけて大気圏に突入する可能性が高く、最も早い場合は21日中に落ちることも考えられるという。 ロシアや北欧などを除いた北緯53度〜南緯53度の広い範囲の落下が想定されているが、落下地点の予測は大気圏突入の直前でも難しい。最新の試算では最大30個の破片(計1.7トン)が、大気圏突入の際に燃え尽きずに落ちてくる。世界のだれかに当たる確率は2千分の1(2千回に1回)だという。 ROSATは重さ約2.4トン。9月下旬に太平洋に落下した米航空宇宙局(NASA)の人工衛星UARS(約6トン)よりも軽いが、望遠鏡の鏡など耐熱性の高い部品が多く、燃え尽きずに残る部品もやや多めに見積もられている。(ワシントン=行方史郎) 朝日新聞デジタルでは、以