仮想通貨を獲得する「マイニング(採掘)」のために他人のパソコンを無断で使用したとして、神奈川、千葉、栃木などの県警で作る合同捜査本部が、複数の人物を不正指令電磁的記録(ウイルス)供用などの容疑で捜査していることが、捜査関係者の話で明らかになった。少なくとも1人を書類送検し、他に関与した人物を今月中旬までに立件する方針。国内のマイニングはこの1年で爆発的に広まったが、不正使用で立件されるのは初めて。 捜査関係者などによると、昨秋以降、自身が開設したホームページ(HP)に、閲覧しただけで勝手に仮想通貨「Monero(モネロ)」のマイニングに参加するプログラムを設置。閲覧者が気付かないままパソコンに指示を送り、不正にマイニングをさせた疑いがある。 合同捜査本部は少なくともウェブデザイナーら3人を捜査。うち1人は今年3月、ウイルス保管罪で罰金10万円の略式命令を横浜簡裁から受けたが、「ネットの広告