ラクダに乗ったフーリー達(15世紀・ペルシャ画) フーリーはイスラームに伝えられている天女達の総称。フーリーはペルシア語名称で、文語アラビア語(フスハー)では単数が حُورِيَّة(ḥūriyya(h)/ḥūrīya(h), フーリーヤ)、複数が حُور(ḥūr, フール)と呼ばれている。 フーリーは天国に来たイスラーム信徒の男性のセックスの相手をするとされ、一人につき72人のフーリーが相手をするともいわれるが、この伝承の元になったハディースは、伝統的にはイスラム教徒の間で信頼性の不確実なもの(いわゆるダーイフ :ضعيف, Ḍaʻīf)として扱われてきた[1]。彼女たちは永遠の処女であり、セックスを行い処女膜が破れても、すぐさま再生するとされる。 イブン・カスィールによれば、ムハンマド・イブン・アブドゥッラーフは『われわれは天国で処女とセックスが出来るのでしょうか?』と問いかけた信